2009年度青森県運動器の10年・骨と関節の日報告

平成22年1月14日


 例年通り県内の3箇所で行われました。幸い好天で各地とも盛況でした。

青森市
平成21年10月3日(土)午後2時
青森市「アウガ」5階 視聴覚ホール
「ロコモティブシンドロームの要因としての腰部脊柱管狭窄症」
          公立野辺地病院整形外科 長沼 慎二先生
市民参加者 :  146名
  アンケート回答者:125名
健康相談者  :  38名
協力整形外科医:長沼慎二、戸館克彦、岸谷雄三、岩谷道生、半田哲人、井上貞宏、佐藤衛、中村渉、新渡戸剛 計9名
大勢の参加者で賑わった今年の青森市「骨と関節の日」は長沼先生の講演で盛況裏に終了しました。ロコモの説明から脊柱管狭窄への話しの移行を市民にも分かるように簡潔明瞭に話していただき、公演終了後も市民から矢継ぎ早の質問が相次ぎました。公演終了後の市民健康相談は過去に例をみないぐらいの大勢の方がご自分の整形外科的な悩みを相談医に質問し、相談医の先生方は懇切丁寧にお答えしていただき、皆さん晴れ晴れとした顔で会場を後にしていました。
文責:新渡戸剛



弘前市
実施日時 ; 平成21年10月17日(土)、15:00〜 17:00
実施会場 ; 弘前駅前市民ホール(ジョッパル4F)
参加人数 ; 159名
開会挨拶 ; 青森県臨床整形外科医会会長、原子 健 先生
講演テーマ ; ロコモティブシンドロームの要因としての腰部脊住管狭窄症―知っておきたい高齢者の腰―
講師 ;植山 和正 先生(弘前記念病院 院長)
講演内容 ;ロコモティブシントロームの概念、腰部脊柱管狭窄症の病態につきスライド説明の後、脊柱の胎児期から老年期までの自然経過を示し、高齢者が陥り易い疾患につき、市民にも分かり易く、身振り手振りを織り交ぜて講演して頂きました。ヒアルロン酸や、鮫軟骨などのコマーシャルによく出てくるサブリメントは血管の無い椎間板まで到達するはすが無く、効果は殆ど期待出来ないとの話しに、市民の方達より、ざわめきが起こりました。「症状は天候に左右される」と患者さんからよく聞かされる件については、個人的には気圧が関与している可能性が有るでしようと話され、「坐骨神経痛という病名は有りませんよ」など、普段私達整形外科医が市民に広めたい事なども話され、聞いていた我々もスッキリしました.市民からも脊柱管狭窄症の手術適応に関する質問等も有り、簡潔明瞭に答えて頂きました。以上のように、植山先生の熱のこもった講演に聴衆も熱心に聞き入り、盛会裏のうちに終わる事が出来ました。
閉会の挨拶 ; 弘前市医師会整形外科部会副会長 神 裕昭 先生
市民健康相談 ; 講演終了後、20名の市民の方々が個人的に相談を希望され、8名の整形外科医が対応しました。一人で30分以上も話された市民もおり、腰痛に悩む市民の実状が分かりました。
対応整形外科医 ; 植山和正、原子健、金子雅、市川司朗、安田利彦、横山隆文、澤田雅章、山内正三
9)市民へのアンケート ; 回収率、89,9%(143/159)
大変分かり易く、ためになった。来年以降もこの企画を継続して欲しいとの意見が多く有りました。以上、ご報告致します。平成21年12月22日
青森県弘前会場担当: 山内 正三



八戸市
平成21年10月24日(土)午後1時30分 八戸市
「ロコモティブシンドロームの要因としての腰部脊柱管狭窄症」
青森労災病院整形外科部長 油川 修一先生
市民参加者 :  105名
 アンケート回答者: 75名
健康相談者  :  36名
健康相談担当医:油川修一先生 朴鐘大先生 栗崎和之先生 滝澤勇夫先生 山田史朗先生 六郷知行先生 荒井久典 計7名
 当日は天候にも恵まれ多くの方が来場されました。油川先生はやさしい表現のご説明とイラストをふんだんに取り入れたスライドでロコモーティブシンドロームの概念から腰部脊柱管狭窄症全般にわたって非常に分かりやすく御講演下さり、アンケートでも好評でした。昨年は講演後の質疑応答で講演内容と関係ない質問が相次いで収拾がつかなくなったので今年は講演内容に関しての質問をと規制してしまったため質問がほとんど出ず司会の難しさと至らなさを痛感しております。またアンケートをみると骨と関節の日を知らなかったという方が70%もいて更なるアピールが必要と感じました。
文責 荒井久典



骨と関節の日アンケート結果